身体の計測
体 重
1.何がわかるか-----基礎知識
肥満は、身体の脂肪が正常以上に増えている状態で、日本人の死因の約30%を占める虚血性心疾患、脳卒中などの動脈硬化疾患の基盤となります。また、様々な病気の頻度が高くなります。大部分は、エネルギー摂取過剰による単純性肥満です。一部にホルモン異常などによる症候性肥満があります。
やせはその逆で、身体の脂肪や筋肉が減少した状態ですが、病気による体重減少以外は、特に心配ありません。
<肥満度の計算式>
2.異常値-----疑われる病気や異常
肥満の場合
高血圧、動脈硬化、脂肪肝、胆石症、痛風
痩せすぎの場合
甲状腺機能亢進症、糖尿病、がん
3.単純性肥満の人はどうすればよいか-----日常生活上の注意
基本
無理のない実行可能な計画を立てる。
減量の動機・目的を明確にする。
食事療法
月に2〜3kgの体重減少を目標にしましょう。
それには1日の摂取エネルギーを標準体重1kg当たり20〜30kcalにします(おおよその目安は今の食事の3分の2をとるようにします)。
具体的方法
食事内容を記録する。
バランスよく食べ、腹八分目とする。
1日3食食べ、間食や夜食をしない。
ゆっくりと、一定時間に食べる。
アルコールやソフトドリンクを避ける。
できるだけパーティや宴会を避ける。
体重表をつける。
家族ぐるみで減量計画を立てる。
運動療法
まず、事前に運動前チェックを医師にしてもらう(心電図、血圧など)
具体的方法
万歩計をつけ、1万歩を目標にする。
歩く習慣と立つ習慣をつける。
いつでも、どこでも、ひとりでもできる運動をする。
全身を動かし、移動させる運動を行う。
軽く汗ばむ程度の運動を続ける。