リウマチの検査
1.何がわかるか-----基礎知識
- 慢性関節リウマチ(RA)のときに、血清中に出現するリウマチ因子(RF)を測定するものです。
- 種々の測定法があります。
- RAテストの病気での陽性率は、次の通りです。
慢性関節リウマチ | 80% |
リウマチ熱 | 17% |
エリテマトーデス(SLE) | 29% |
肝硬変 | 54% |
慢性肝炎 | 37% |
肝癌 | 28% |
結核 | 10% |
変形性関節炎 | 10% |
すなわち、慢性関節リウマチでの陽性率は高いのですが、肝疾患などでも結構高いので、判定に注意が必要です。
検査詳細情報
2.異常値-----疑われる病気や異常
- 陽性の場合
- 膠原病:慢性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス
- 心筋梗塞
- 肝臓病:慢性肝炎、肝硬変、肝癌
3.どうすればよいか-----日常生活上の注意
- RAテストで陽性と判定されたら、専門医を受診し、膠原病を中心として肝臓病の可能性も合わせた追加検査が必要です。
- また、CRP、抗核抗体、抗甲状腺抗体、血小板抗体、抗平滑筋抗体の血清学的検査も行われます。
- さらに診察で発熱、関節炎、皮膚症などが認められれば、慢性関節リウマチと診断され、治療が必要になります。