前立腺の検査
(男性のみ)
1.何がわかるか-----基礎知識
- この酵素は、前立腺のほか赤血球、肝臓、骨、腎臓などに広く分布しています。これらの臓器、とくに前立腺の破壊や著しい炎症で、血液中に放出されて血清値が高くなります。
- 通常、前立腺癌の指標として用いられますが、早期には上昇しません。
- 最近では、前立腺由来の前立腺酸ホスファターゼを測定するようになってきました。また、他の前立腺癌の指標(マーカー)の測定も実用化されています。
- 値が高くなる病気は、前立腺癌がある程度進行したときです。骨などに転移があると著しく高くなります。その他、骨肉腫、骨髄腫、転移肝癌、膵癌でも高くなります。これらの区別は、腫瘍マーカーで行います。
検査詳細情報
2.異常値-----疑われる病気や異常
- 高値の場合
- 前立腺炎、前立腺癌
- 骨肉腫、骨髄腫
- 転移性肝癌
- 膵癌
3.どうすればよいか-----日常生活上の注意
- 異常値が見られた場合、泌尿器科で前立腺の詳しい検査や、他の腫瘍マーカーの検査を受けて下さい。
- 前立腺の直接の検査は、肛門から手指を入れて行う触診です。また必要により、膀胱・尿道の造影なども行います。